何故、世界各国で大麻が合法化していっている?

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皆さんは大麻に対してどんなイメージを持っていますか?

”危ない” ”反社会的な感じ” ”違法” ”HIPHOP”

こんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?

ですが、世界各国では嗜好品として大麻が解禁されたり、医療用や研究用の大麻が解禁されたりと、合法化に進んでいます。

今回、なぜ世界各国で大麻が合法化していっているのかを説明していきます。
また大麻大国であるオランドの大麻事情も説明していきます。

※当記事では大麻の使用や所持を奨励していません。日本国内での所持や栽培は違法です。
※当記事ではマリファナやWEEDなどと呼ばずに大麻と呼びます。

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2013年ウルグアイ:大麻全面解禁の背景

合法化のきっかけ

合法化に踏み切ったのは”世界一貧しい大統領”として有名なムヒカ大統領です。ムヒカ大統領は左翼ゲリラ組織に所属していた経歴があり、左翼的思想を持っています。そのため、人工妊娠中絶の合法化や同性婚の容認という先進的な政策を行ってきています。

ムヒカ大統領は中絶の合法化や同性婚の容認と同様に大麻合法化も、自らが先頭に立って活動を行っていました。それが身を結び、2013年12月11月ウルグアイの上院で政府の管理下での大麻の製造、販売を合法化する法案が可決されました。

なぜ合法化したのか?

ウルグアイが大麻を合法化には、”麻薬組織の激しい抗争”という大きな理由があります。

ウルグアイだけでなく南米には麻薬犯罪や麻薬組織がかなり存在しており、そういった犯罪や麻薬組織同士の抗争による治安の悪化や、少年少女の非行がとりただされていました。

ムヒカ大統領はそれに待ったをかけるべく、大麻合法化を推進しました。

大麻を合法化し、政府の管理の下大麻の製造、販売を行えば、麻薬組織に金銭が入らず、麻薬組織の弱体化が図れます。組織が弱体化することによって治安も悪化せず、少年少女も非行に唆されることがなくなります。

合法化した結果どうなったのか?

しっかりと需要と供給のバランスが取れているとは言えません。

ウルグアイでは年間数十トンもの麻薬が消費されていると予測されています。ですが、麻薬組織は弱体化しておらず、麻薬業界には多くの麻薬組織が残っており、彼らが幅をきかせているようです。

また、ウルグアイでは2017年に大麻を薬局でも購入できるようにしましたが、国内に1,000店舗以上ある内の14店舗でしか購入できません。(2018年時点)

麻薬がしっかりと供給されていないのには他の理由があります。

世界中の銀行は大麻取引に口座を使用することを禁じています。それに加え当たり前ですが、他国では大麻の製造、販売、輸出入は違法です。

そのため、大麻を売ろうと考える薬局はウルグアイの銀行を使用しなくてはなりません。ですが、ウルグアイの銀行の中には海外の銀行との関係悪化を避ける為に大麻販売の為の口座を認めていない場合があります。

また、国家主導の下の製造ライン・輸送ラインが整っていない、あるいは費用が高額であるが為に、麻薬組織が他国の組織から密輸してウルグアイで販売するというケースが絶えないようです。

結論

ウルグアイでの大麻合法化は時期尚早でした。

一国だけが合法化しても、海外と取引できなければ意味がありません。それに、自国でもどのように対処していけばいいかをしっかりと決めなかった印象が強く、対応できていないという印象が強くあります。

ウルグアイの大麻規制管理協会は大麻が合法化されてから、大麻組織は2,200万円損している、と2019年に報告しており、功を奏している感じはありません。

またその報告の中でも、供給が足りていないと書かれています。

大麻合法化というのは難しい問題ということがウルグアイからわかりますね。

2018年カナダ:大麻全面解禁の背景

合法化のきっかけ

2015年、カナダのジャスティン・トルドー(現首相、当時野党党首)が選挙活動中に「今の大麻規制は機能していない」「大麻を取り締まる国として管理する方が利益がある」と発言したのが最初です。

その後合法化を公約に掲げ、見事当選。首相就任後は大麻合法化に向けてチームを作り、2017年には法案として議会に提出しました。

そして、2018年6月19日に法案が通り、大麻の製造・販売・所持などが合法化しました。10月17日には販売も解禁されたようです。

なぜ合法化したのか?

カナダが大麻を合法化したのには大きく二つの理由があります。

ポイント.1 若年層の大麻使用率が先進国1位

カナダの20歳未満の大麻使用率は先進国(G7)の中で最も多く問題となっています。若い頃から大麻を日常的に使用することによって、継続的に金銭が犯罪組織に流れてしまいます。また、そこから大麻だけでない薬物に手を出してしまい、麻薬依存症や麻薬を買うお金欲しさに犯罪に手を染めるというケースが少なくありません。

その為、若年層と大麻を切り離す為に大麻が合法化されました。

ポイント.2 約6000億円が犯罪組織に流れている

カナダでは毎年約6000億円もの大金が犯罪組織に流れているのではと、推測されています。巨額の金が犯罪組織に流れていると、犯罪組織は活性化しますし、治安も悪化します。

すでにカナダでは大麻が日常的に使用されている現実があるので、政府はしっかりと大麻を管理すれば、税収も得られ、犯罪組織を弱体化させられると考えました。

その為、犯罪組織に流れていた金銭を正規の市場へと流通させ、税収を得るために大麻が合法化されました。

合法化した結果どうなったのか?

合法化した2018年10月17日から2019年6月にかけて540万人が大麻を購入したと推測sれています。カナダの総人口は約4000万人なので、4人1人は購入したことになっています。

2019年10月17日に食用大麻が解禁。まだデータが出そろっていない為、正直今現在どういった状態なのかは現地の人しかわかりません。

ただ、カナダでは大麻のイベントやフェスティバルが盛んに行われているので、大麻産業は盛り上がって行くことでしょう。

結論

正直あまり変化はないように思えます。ただ堂々と大麻が吸えるようになった程度じゃないでしょうか?税収や大麻産業のことはまだ注意深く見ていく必要があると思います。

何しろまだカナダで大麻が解禁してから1年しか経っていません。今回食用大麻やヴェポライザーが解禁されたので、今後さらにカナダでの大麻産業は発展していきます。それに伴いメリット、デメリットが明るみになってくるので、それを待ちましょう。

2019ニューヨーク:嗜好用大麻非犯罪化

ニューヨークでは医療目的の大麻は2014年に解禁されていますが、嗜好目的の大麻は解禁されていません。公共の場で所持していると罰金が科されます。
しかし、罰金が科されるだけで逮捕されることはありません。なぜなら大麻の所持は非犯罪化されたからです。

公共の場で所持していると罰金だよ!

つまり、ひっそりと楽しんでいる分には文句言わないからって感じですね。

本当は全面解禁を目指していた

ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモは2018年12月に嗜好用大麻の合法化は2019年の最重要事項の一つだと発言しています。その際、大麻への課税によってニューヨークの税収を増やし、必要な財源を確保できるととも発言しています。

ですが、業界の規制は上手くいくのかと議会で反論を食らってしまい完全合法とまではいきませんでした。

他の州ではどうなのか?

現在までに医療用大麻が解禁されているのは全50州の内28州とワシントンD.Cです。
つまりアメリカの半分以上は医療用大麻が解禁されています。

そして嗜好用大麻はワシントンD.Cと11つの州で解禁されています。
非犯罪化している州は15あるので、実質26の州では大麻を所持していても逮捕されません。
つまり、約半分の州で大麻は非犯罪化しています。

アメリカ連邦法ではどうなの?

アメリカ連邦法では大麻の所持は違法ですが、大麻の主成分の一つTHC(所謂飛ぶのに必要な成分)が0.3%以下であればただの農産物として扱われ、違法ではありません。

このような連邦法に変わったのは2018年12月からです。アメリカ全土が大麻合法化に向けて動いているといった感じですね。

セレブたちは?

言わずと知れた大麻大好きラッパーのスヌープ・ドッグはLeafs by Snoopという大麻ブランドを立ち上げていますし、女優のウーピー・ゴールドバーグはWhoopi & Mayaという大麻ブランドを立ち上げています。

また意外ですが、あの元ボクサーのマイク・タイソンは大麻農場を保有しており、2020年には大麻リゾートとしてオープンする計画でいるとのことです。ちなみにマイク・タイソンはめちゃくちゃ大麻が好きだそうです。

オランダ:大麻は違法!?

意外かもしれませんが、オランダでの大麻の所持や使用は違法です。オランダは大麻(ソフトドラッグ)に関して寛容なだけで、法律上では違法です。一人あたり5gの大麻までは容認されることが多いですが、それ以上だと逮捕される場合があります。ですが、ほとんどの場合は捕まりません。あと、警官に気分によっては逮捕されなくても没収されたりします。

オランダでは薬物をソフトドラッグとハードドラッグに分けており、ハードドラッグ(コカインやヘロイン)には強い規制がかけられています。

羽目を外し過ぎないならやってもいいよって感じ

どこまで容認されている?

オランダ国内では、公共の場以外の使用であれば容認されています。また一人あたり5gまでと定められているようです。

また、公共の場ではありますが、大麻専門店の「Coffee shop」での利用は認められています。

なので大麻を容認しているホテルの一室や自宅、Coffee shopで使用すれば問題ありません。

といっても公共の場でも人が少なくて周囲に迷惑をかけなければ容認される場合が多いようです。

なぜ容認されている?

結論から言うと、オランダ政府が”厳しく取り締まってもキリがないし、反社会的団体にお金が流れるくらいなら認めた方がいいね”となったからです。

この理由は今各国で大麻が解禁されている理由と一緒です。

オランダの大麻事情を知る本

こちらの「アムステルダム 裏の歩き方」の初版は2012年ですが、2018年に刷新されており、新しい情報が詰め込まれています。オランダ、アムステルダムの大麻事情だけでなく、大麻とはどんなものなのかを大麻使用者が自ら語ってくれるので、大麻に興味のある方にもおすすめです。

まとめ

  • 税収を増やす為
  • 反社会的勢力に金銭を回さない為
  • 医療的に効果があるとされる為

といった感じです。

今後、大麻産業は発展していく一方ですし、大麻合法化の流れは強烈です。しかし、仮に日本で解禁したとしてもかなり厳しい規制をかけてしまうので、経済的に発展しにくいと思います。なので日本では大麻を解禁するメリットがないのではないでしょうか?

大麻合法化についてはしっかりと考えて行かなくてはならないと思います。

繰り返しになりますが日本国内での大麻の所持・栽培は禁止です。

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